『永い言い訳』

西川美和の小説で彼女がメガホンを取った映画。主演は本木雅弘。 キャスティング自体は小説を読んで想像していたのとあまり違和感はなかった。 深津絵里も堀内敬子もピッタリだし、竹原ピストルもトラックの運転手がよく似合っていた。 敢えて言うならモっく…

『SEVEN』

デヴィッド・フィンチャーの作品では、『ベンジャミン・バトン 数奇な運命』が最高の作品だと僕は思っている。 そして、この『セブン』を見たときは余りの救いのなさに愕然とした。 けれど内容が濃いので、繰り返して見ても面白いし、その都度鑑賞に堪える映…

『エベレスト 神々の山嶺』と『海よりもまだ深く』

共通している出演者は阿部寛だが、演じている役柄は180度違う二本。 『エベレスト…』の方は、狂気とも言える情熱を以て、敢えて前人未踏の危険なルートでエベレスト単独登頂を目指す他を寄せ付けない雰囲気を醸し出す孤高の山男。 片や女房に愛想を尽かされ…

『SCOOP!』

正直言うと、あまり面白くなかった。大根仁だし、面白いだろうと自分でハードルを上げてしまったからかも知れないし、福山雅治という人物があんまり好きじゃないってこともあるかも知れない。 台詞に下ネタが多すぎて、あれじゃあつきあい始めぐらいの、若い…

車いす

そうなんです。私は訳あって4年前から車イスに乗っています。 病気でどうしても切らなければいけなかったのですが、足を切断したときは、ああ俺の人生もう終わったな、と正直思いました。 でも主にはもちろん妻ですが、医療関係者や、職場の人たちやらの支え…

『ふきげんな過去』

『ふきげんな過去』 実は去年、劇場に見に行っているのだけれど、車いす席があまりにもスクリーンに近くて画面が見えず、何だか分からなかったので、テレビで再見した。 劇場ではスクリーンに圧倒されて分からなかった台詞の面白さ、ストーリーの面白さも、…

『シンゴジラ』

いろんな役者が出てましたね。二三秒しか出ていなかった人も含めると、何人出ていたのか。 ゴジラは最初出てきたとき何とも気持ち悪いブヨブヨした生き物で「なんじゃこりゃ」と思った。 一回海に引っ込んで、次に出てきたときはだいぶ見慣れたゴジラの形に…

『後妻業の女』

黒川博行の小説は大体そうだが、結局のところ内容が残酷だったり猟奇的だったりしない。 疫病神シリーズにしても半端なヤクザとその悪さに付き合わされるしょうもないチンピラくずれが出てくるだけで、喧嘩は派手だが、あまり人がバタバタ死んだりはしない。…

『ハテノウタ』劇団MONO

ハテノウタ、劇団MONO、東京芸術劇場、シアターウェストで鑑賞。3月25日(土)19時開演。 いつものように劇団に用意していただいた車いす席に妻と共に案内される。 なにか薬を飲むと若い身体を維持し続けられるが、99才になると自動的に死ななければならないシ…

『騎士団長殺し 第Ⅰ部 第Ⅱ部』

「ハルキスト」と言われたら「そんなんじゃねーし」と、つい言い返したくなるのだが、その内実は十分ハルキストなので、当然ながらこの『騎士団長殺し』も発売当日に買って読み始めた。 冒頭からアンチ村上派からここが嫌いと指摘されているような象徴的描写…

『コンビニ人間』

内容(「BOOK」データベースより) 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎…